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アレルギーについて
アレルギー反応は即時型と遅延型がある
皮膚のアレルギー反応は、原因物質にさらされてから、発疹が出てくるまでの時間的経過を基準にして、即時型の反応と遅延型の反応に分類されます。
即時型の反応の代表がじんましんです。
じんましんの現れ方は、食べ物でも、花粉のような吸入して体内に入ってくる抗原でも、そのものに出合うと、数分から数時間以内にじんましんが出てきます。
花粉症の目や鼻のアレルギーも、気管支喘息もこの即時型の反応です。
検査を行う場合も、即時型反応の抗体は血管の中を流れているので、すぐに反応が現れます。
じんましんや湿疹の診断に用いられる皮内反応は、抗原液を皮内に注射して、15〜20分以内に判定します。
抗原液を皮膚にたらして、そこにひっかき傷をつくって判定するスクラッチテストや針で軽く刺すプリップテストも15〜20分以内に反応が陽性になります。
一方、遅延型の反応の代表が湿疹です。
ウルシかぶれのような湿疹反応は、原因物質に触れても、すぐに反応は起こってきません。
24時間から48時間かかって湿疹反応が起こります。
つまり反応(湿疹)が現れるまで時間がかかるので、遅延型の反応と呼ばれるわけです。
なぜ反応が遅くなるのでしょうか?
それは、原因物質に触れたとき、その情報がからだの中に入って、所属のリンパ腺まで伝えられ、抗体があれば、情報の侵入部位にリンパ球が集まってきて、湿疹反応が起こるという一連の流れがあるためです。
このように、外からの抗原の情報がリ.シバ球に伝えられて、抗体をもったリンパ球が移動してくるために時間がかかるのです。
即時型に比べ、検査にも時間がかかります。
パッチテストのために皮膚に抗原物質を48時間貼るのも、ツベルクリン反応の判定を48時間後に行うのも、遅延型反応を判定するテストだからです。
アレルギー反応を5つに分類する方法
アレルギー反応に関する免疫のメカニズムで、アレルギーを以下のI〜V型までの5つに分類しています。
I型は壇Eが関与した反応で、ぜんそく、じんましん、薬疹とアトピー性疾患が挙げられています。
のちほど説明しますが、アトピー性皮膚炎に関しては議論のあるところです。
�U型アレルギーは、異型輸血や橋本病などの発症の仕組みについて説明する免疫メカニズムです。
�V型アレルギーは抗原、抗体、補体で免疫複合体を形成し、起こる免疫反応で、全身性エリテマトーデス、アレルギー性血管炎などの疾患で認められます。
�W型アレルギーは湿疹で代表されるTリンパ球が関与した遅延型反応として見られるアレルギー性接触皮膚炎などに代表される疾患の反応メカニズムです。
V型アレルギーは、ホルモン受容体の近くで反応する抗体ができると、ホルモン分泌を促進して起こる反応のことで。
これは特殊な反応メカニズムです。
IgEとアトピー性皮膚炎
IgEはI型アレルギーの反応をつかさどる免疫グロブリンです。
�T型アレルキーは即時型の反応です。
アトピー性皮膚炎は湿疹反応ですから、�W型アレルギーであるはずです。
それなのに、どうして�T型アレルギーとされているのでしょうか?
これは、アトピー性皮膚炎患者の80%以上の人にIgEの高い値が測定されており、アトピー性皮膚炎は、IgEが発症メカニズムに関係した特殊なタイプの湿疹と考える学者が多いからです。
IgEが高くなくても、その症状からアトピー性皮膚炎と診断できる患者さんが20%近くいます。
このことに意味があると考えているグループがあります。
欧米、とくにアメリカ、日本でもこのグループに属している研究者がいます。
IgE値が上昇することにより、皮膚の表面は防御機構、バリア機構の低下が最初に起こり、IgEの上昇などのアレルギーの混乱が二次的に起こったのだと考えるのです。
表皮のバリア機能の低下は、アトピー性皮膚炎患者さんの全員の病巣部はもちろん、病巣のないところにも認められます。
この変化をもっとも注目すべき点と考えます。
皮膚をひっかいたり、慢性に経過する湿疹病巣があると、IgE値は上昇します。
IgE値の上昇値の変化を病気別に見てみると、気道アレルギーでは2000〜4000くらい、気管支ぜんそくだと5000〜6000から1万くらいです。
アトピー性皮膚炎の場合、症状が悪化していると、2万や3万の値が出るということもあります。
ところが、そんなに上がったIgE値も、入院して湿疹が治まると、1週間くらいで数千にまで下がることもよくあります。
このように、IgE値の変動と皮膚の状態はよく同調するのです。
この場合、先に変化するのは皮膚であると考えられます。
こうしたことから、アトピー性皮膚炎を治療するという立場からは、皮膚の湿疹変化を治すことで、全身的なIgEの異常も治せると考えるわけです。
医師はアトピー性皮膚炎を治したいと考えていますし、少しでも単純な方法で治したいという立場をとっています。
ですからこの病気が遺伝的な免疫異常が原因でできたものとは考えたくないのです。
もし、アトピー性皮膚炎という病気が、環境のさまざまな問題が影響した湿疹変化だとすると、湿疹を治すことでアトピー性皮膚炎自体も治せるということになります。
一所懸命取り組めば、だれにでも治せると考えられるのです。
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