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アトピー(アレルギー)体質とは遺伝する?
アレルギーになりやすい体質をアトピー体質といいますが、「アトピー」という言葉は、もともとギリシャ語で「奇妙な」という意味をもちます。
20世紀の初めに、アメリカのコカとクックが気管支ぜんそく、花粉症、じんま疹などのアレルギー疾患は合併しやすく、また遺伝的傾向をもつこと、
患者の大多数が通常では無害な物質に対して過敏反応を起こすことに注目して、こうした状態に対して名づけた言葉です。
その後、これら一群の病気が、1gE抗体によるI型アレルギーによって起こることがわかり、現在ではアトピーという言葉はIgE抗体を作りやすい体質を指すようになりました。
また、I型アレルギーによって起こる病気をアトピー性疾患ともいいます。
アトピー素因をもつ人の家族には、アトピー性疾患をもつ人が多くみられることから、「アトピー家系」と呼ばれます。
なお、遺伝するのはIgE抗体を作りやすい体質そのものであって、ぜんそくとかアトピー性皮膚炎といった病気そのものが遺伝するわけではありません。
したがって、親がぜんそくでも子どもはアトピー性皮膚炎しかみられないというように、病気として現れるものは別な場合が少なくありません。
それではなぜ、同じアトピー体質をもちながら、人によって現れる症状や病気が異なるのでしょうか。
それはぜんそくであれば気道の過敏性、アレルギー性鼻炎であれば鼻粘膜の過敏性といったように、臓器の過敏性がそれぞれのアレルギーの病気をもたらす一方の大きな要因となっているからです。
そしてこの臓器の過敏性については後天的な要因が大きく関与します。
遺伝に関してこれまでの報告をまとめてみますと、
親にアレルギーがない子どものアレルギー有症率は13〜14%、
片親にアレルギーがある場合は20〜38%、
両親にアレルギーがある場合は40〜58%という結果になります。
おおまかにいって、親にアレルギーがあり2〜3人の子どもがいれば、そのうち一人以上にアレルギーが出るという結果が出ています。
また、片親のみがアレルギーの場合は、父親よりも母親の影響のほうがはるかに強いことがわかっています。
母親の影響のほうがはるかに強いと考えられるのは、胎児の段階ですでに体内感作があり、母体を通じて侵入したアレルゲンに対して1gE抗体を作ってしまうからかもしれません。
実際に統計をとると、母親のIgE抗体値が高い場合は、アトピー性皮膚炎やぜんそくがより低年齢で、しかも高い割合で発症しています。
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