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アトピーとアトピー性皮膚炎は同じもの?
「アトピー」の人がみんな「アトピー性皮膚炎」とは限りません。
「私、アトピーなんです」といって診察に来るアトピー性皮膚炎の患者は結構いらっしゃいます。
そのなかには、アトピー性皮膚炎ではあるけれど「アトピー」でない方もいるそうです。
これは多くの方に誤解されがちなのですが「アトピー」は「アトピー性皮膚炎」の省略名ではなく、「アトピー」イコール「アトピー性皮膚炎」ではないのです。
「アトピー」とは、アレルギーのなかでも、遺伝的体質が原因で起こしやすいアレルギー反応のことで、そのなかでも、アレルゲンが体内に入ってから短時間で反応が起こる即時型のぜんそくやアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などのアレルギー反応のことを指します。
では、アトピー性皮膚炎の患者さんが皆さん、ぜんそくやアレルギー性鼻炎を起こしやすい遺伝的因子、「アトピー素因」をもっているかというと、そうとは限らないのです。
アトピー性皮膚炎は、もともと皮膚炎を起こしやすい素因をもっている人が、汗や化学物質、洗剤など生活の中のさまざまな誘因が加わったときに発症するというケースが多いようです。
つまり、必ずしもアレルギー体質の人がみんなアトピー性皮膚炎になるというものではないのです。
では、なぜアトピー性皮膚炎には「アトピー」という名がついているのでしょうか?
それば今から約80年前の1923年にコッカとクックという医師が、アレルギー疾患を正常型と異常型に分類し、異常型のなかでも特殊で遺伝的なものを「アトピー性疾患」と名付けたことに始まります。
それから10年後、アメリカの著名な皮膚科医のサルツバーガー氏が、湿疹を分類する際に、原因や治療法のわからない湿疹を「その他」という範ちゅうに分類し、それを「アトピー性皮膚炎」と名付けました。
その後、アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis)と、アトピー性疾患(Atpic Disease)の2つの名称がよく似ているために、2つが混同されるようになったのです。
しかし、「アトピー性疾患」とは、アレルゲンが体内に入ると症状が現れる病気であり、「アトピー性皮膚炎」は、検査で陽性と出たアレルゲンが体内に入ってすぐに症状が現れるとは限らない病気です。
こうした「アトピー」という名による混乱を避けるためにも、当サイトでは「アトピー性皮膚炎」と「アトピー」は区別して表現します。
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