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重症度の分類の仕方
重症度は、「皮疹の状態」「炎症の程度」「患部の広さ」によって決まります。
分類は、もっとも重症の状態が最重症で、重症、中等症、軽症の順に軽くなっていきます。
アトピー性皮膚炎は、体全体に症状が現れることが少なくありません。
そのため、体にできた皮疹を見て、「重症かもしれない」と不安に思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし実際のところは、「強い炎症がおこっている部分が、体のどれくらいの範囲に広がっているか」という程度と広さのバランスが大事なポイントです。
全身に皮疹が出ていても、かゆみが強い範囲があまり広くなければ軽症です。
また、体の一部分だけでも、そのすべてにひどいかゆみが出ているようであれば、中等症や重症になる可能性もあります。
「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2005」では、最重症、重症、中等症、軽症の判定は、次のように定めています。
- 【最重症】 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上
- 【重 症】 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10〜30%未満
- 【中等症】 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満
- 【軽 症】 面積にかかわらず、軽度の皮疹のみがみられる
重症度にある「強い炎症を伴う皮疹」とは、皮膚が赤く盛り上がる(紅斑、丘疹)、ジクジクした湿疹(浸潤)、象の皮膚のように厚く、硬くなった状態(苔癖化)を指します。
ちなみにこれらの皮疹では、かゆみが強いため、勉強や仕事が手につかない、眠れないといった状態になり、生活の質が下がってしまいます。
また、皮膚科では、日本皮膚科学会がまとめた「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」のなかにあるアトピー性皮膚炎重症度分類に沿って、もう少し専門的に重症度を判定します。
実際には、最重症や重症と診断されるのは全体の5%以下で、残りの95%以上は中等症、軽症のなかにふくまれます。
最重症や重症には2つのケースがあります
最重症や重症のなかには、「アトピー性皮膚炎の状態が本当に悪い人」と「適切な治療を行わなかったために、病気をこじらせて悪化させてしまった人」がいます。
前者の治療はむずかしいですが、紫外線療法、ステロイド薬の内服、免疫抑制薬(シクロスポリン:商品名ネオーラル)の内服を外用療法と上手に組み合わせることによってコントロール可能です。
しかし、後者はしっかりと治療するとほとんどのケースで症状が改善します。
最初の診察では、実は患者さんがどちらのタイプなのか見極めがつきません。
そのため、以前にアトピー性皮膚炎の治療を受けたことがある場合は、これまでどのような治療をしてきたか、使用していたステロイド外用薬の量や薬剤名、使っていた期間、タクロリムス外用薬(商品名プロトピック軟膏)を使用したことがあるかないかなどを、受診する病院の医師にきちんと話すことがたいせつです。
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