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アトピーの悪化因子に気をつけ、再発を防ぎましょう
しばらくたってから、再発することもあります
アトピー性皮膚炎は、皮膚に湿疹などのかゆみを伴うさまざまな症状が現れ、よくなったり、悪くなったりを繰り返しやすい病気です。
アトピー性皮膚炎になる人は、もともと皮膚のバリア機能が弱いうえ、多くの場合、アトピー素因をもっていることが知られています。
そして、治療はアトピー素因をどうにかしようというのではなく、「もともと」の部分であるバリア機能の弱さを改善できるかどうかがキーポイントになります。
つまり、基本は保湿ケアです。
その基本を守っていれば、アトピー性皮膚炎は、成長に伴って改善することが多く、自然に治ってしまうことがめずらしくありません。
アトピー性皮膚炎は、一度かかったらなかなか治らないという印象があるかもしれませんが、むしろこうしたケースのほうが一般的です。
たとえば、赤ちゃんのころに発症した子どもでは、小学校に上がるぐらいまでにすっかりよくなります。
しかしその一方で、治療によって一見、うまく治ったかのように思えても、大人になってなんらかのきっかけで再発する場合もあります。
このようなケースでは、以前の発症から、数年から10年ぐらいたって再発するケースが多く、症状は以前よりも重く、寛解する(症状がほとんどなく日常生活に支障がない、あるいは症状が少しあってもあまり悪化しない状態になる)までに時間がかかるようです。
悪化や再発のきっかけは、身近にあります
アトピー性皮膚炎を再発させないためには、皮膚を乾燥から守って、バリア機能を低下させないことがとてもたいせつです。
そのために日常生活では保湿外用薬を使ったスキンケアを続けて、皮膚への刺激をできるだけ避けるようにしましょう。
発症や悪化、再発のきっかけになる因子としては、ダニ、汗、花粉、カビ、動物の毛、住宅建材の化学物質など、さまざまなものがあげられます。
そして、アトピー性皮膚炎というと、特定の物質がアレルゲンとなって発症すると思われがちです。
ところが、実際は皮膚のバリア機能の低下が発症の根本にあるため、アレルゲンとの関係は必ずしもはっきりしないことが多いのです。
むしろ、日常生活の種々の皮膚への刺激のほうが、大きく影響しているといえます。
髪の毛、セーターなどの衣類、寝具、石鹸、ボディシャンプー、シャンプー、リンス、トリートメント、香水、化粧品、食べこぼしの汚れなど、身のまわりのほんのささいな刺激がきっかけということも少なくありません。
また、アトピー性皮膚炎は、季節、環境、生活スタイル、食生活など物質以外の変化によっておこることもあり、デリケートな病気といえるかもしれません。
アレルゲンとなる物質を除去することだけにとらわれることなく、毎日のスキンケアで皮膚を保湿して、できるだけバリア機能を保つように心がけましょう。
症状が悪化する季節に注意しましょう
アトピー性皮膚炎の患者さんのなかには、夏に症状が悪くなる人もいれば、冬に悪化する人もいます。
原因はわかっていませんが、アトピー性皮膚炎のタイプによって違ってくると思われます。
つまり、夏になると悪化する人は、汗に対して敏感に反応してしまうタイプ。
冬に悪化する人は、乾燥に対して敏感に反応してしまうタイプといえるでしょう。
どの季節に悪化するかは、検査などではわからず、その判断は患者さん自身の体験に頼るところが大きいといえます。
夏に悪化するとわかっている人は、汗対策を重点的にしたほうがよいでしょう。
冬に悪化しやすい人は、乾燥対策をしっかりと行いましょう。
さらに、悪化しやすい時期には、とくに念入りに生活環境などを整備して予防を心がけることがたいせつです。
ストレスは早めに解消しましょう
アトピー性皮膚炎の再発は、かぜにたとえることができます。
かぜは体の抵抗力が弱くなったときに引きますが、アトピー性皮膚炎は体に負担がかかったり、ストレスがたまったりして、無理が生じたときに症状がおこります。
幼児なら転園が再発の引き金になることもありますし、学校に通うようになると転校や受験、友人関係の問題が発端となって再発することがよくあります。
大人では転職、転勤、人事異動のほか、深夜勤務、過労、昇進などもきっかけになるようです。
再発させないためには、今の暮らしの環境を変えないことがいちばんですが、社会生活を営んでいる以上、そういうわけにもいきません。
人間関係も自分の思いどおりにいくものではありません。
ですから、「体に負担がかかっているな」と思ったときや、「子どもが無理をしている」と親が感じたときは、少し早めにストレスの回避や解消の対策をとりましょう。
受験がストレスになって再発した場合、合格すると治ってしまうというケースもよくみられます。
ふだんの生活では睡眠をしっかりとり、糖分や油分が少なく、栄養バランスのよい食事をしましょう。
これに加えて、趣味や運動などでストレスを解消することがたいせつです。
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