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アトピー性皮膚炎でも使って問題ない化粧品
皮膚状態のよいときであれば、皮膚にやさしい高齢者向けの化粧品などがよいでしょう。
化粧品の箱、あるいは中に入っている説明書に、「皮膚にトラブルのある部位にはお使いにならないでください。異常が現れた場合は、ご使用をおやめください」といったことが書かれています。
化粧品はもともと皮膚にトラブルのない人が使うもので、皮膚が弱く、トラブルが起こりやすいアトピー性皮膚炎の患者さんは、基本的に使わないほうがよいのです。
皮膚は人それぞれに異なります。
同じアトピー性皮膚炎でも症状はそれぞれに異なりますし、Aさんには平気なことが、Bさんには症状を悪化させることになるということも少なくありません。
化粧品もそうです。
たとえ症状は似ている2人であったとしても、Aさんには合ったけれどBさんには合わなかったということもあるのです。
「アトピー性皮膚炎の人がつけても、絶対大丈夫という化粧品を紹介してください」と尋ねられる方がときどきいらっしゃいますが、どんな化粧品も、アトピー性皮膚炎のすべての人に「絶対大丈夫」という保証はできませんから、ご紹介することはできないのです。
どうしても化粧品を使いたいというのであれば、自身で情報を集め、試してみて、自分に合ったものを見つけてもらうしかないのです。
「これならば皮膚が悪くならないのではないか」と思われるものを見つけたら、実際に使ってみて、その結果自分の皮膚に合ったものを使うのが、一番よい化粧品の見つけ方です。
たくさんの化粧品のなかから選ぶのはとても難しいのですが、乾燥肌の高齢者用に作られた化粧品が無難です。
そもそも乾燥している皮膚の状態は、年齢に関係なくアトピー性皮膚炎の肌と、多くの点で共通しているのです。
ですから乾燥肌向きに作られている高齢者向けの化粧品は、使えるものが比較的多いと思います。
化粧品選びに迷って相談に来られる患者さんには、まず高齢者向けのもののなかから選ぶことをお勧めしています。
高齢者向けの化粧品がなぜよいか、もう少し詳しく紹介しましょう。
上述したように高齢者の方の皮膚の状態は、アトピー性皮膚炎の皮膚の状態に似ています。
アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、かさかさになっていて、バリア機能があまりよくありません。
高齢になると、もともと皮膚にトラブルのなかった人でも皮膚の状態がアトピー性皮膚炎の寛緩期(よくなった時期)の状態(数値)に似てきます。
高齢者向けの化粧品は、そうした皮膚状態に合わせて作られていますから、アトピー性皮膚炎の人の皮膚にも、若い人向けに作られたものより合うのです。
また、「これならば自分に合うのではないか」と思われる化粧品が見つかっても、実際に使ってみる際に注意しなければならないことがあります。
それは、化粧品をすぐに顔に塗らずに、まず目立たない部分で試してみることです。
太ももの内側や二の腕の内側などに塗ってみて、3日間ほど様子を見ます。
そのあと耳のうしろで試してみて、異常がなければ、そこで初めて顔につけてみましょう。
時間はかかってもトラブルを防ぐ配慮が大切です。
慎重に試していきましょう。
このほかには、化粧水、乳液の代わりに保湿効果の高い成分が入っている美容液を使うのもよいでしょう。
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