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皮膚に刺激を与えない髪の洗い方
弱いステロイド刑を塗っておき、皮膚を保護しながら洗髪します
シャンプー、リンスが流れる顔、耳のうしろ、首と、洗うために使う手、指先といった部分はひどく荒れてしまいがちです。
なぜならシャンプー、リンスはとても洗浄力が強く、皮膚の弱いアトピー性皮膚炎の患者さんには刺激が強く、皮膚を荒らしてしまうからです。
とくにリンスは陽イオン活性剤で肌の大敵です。
「それならば、アトピー性皮膚炎用のシャンプーを使えばよい」と考えるでしょうが、これも信用できませんし、特別なものをお買い求めにならなくても大丈夫です。
顔、耳、首など刺激を受ける部分をきちんとケアして、洗髪すれば、特別なシャンプー、リンスを使う必要はありません。
私はシャンプー、リンスのときに皮膚を保護するために弱いステロイド剤をつけることをお勧めしています。
入浴前に顔、首のうしろなどに弱いステロイド剤を塗って、シャンプー、リンスがかからないようにするのです。
患者さんのなかには洗髪する間だけでも、顔にステロイド剤を塗って大丈夫だろうか、と心配される方もいらっしゃいます。
しかし、洗髪する時間は10〜20分くらいですから、心配することはありません。
どうしてもステロイド剤を塗ることに抵抗のある方には、ステロイド剤の代わりにワセリンを塗る方法もありますが、日本薬局方のワセリンは長く保存しておくと変色します。
化粧品メーカーなどでは精製したワセリンを使っています。
ステロイド剤に抵抗がある方には、化粧品メーカーが使っているワセリン(サンホワイト)や眼科用のワセリン(プロペト)を勧めている先生が多いようです。
洗髪後は、入浴前につけた弱いステロイド剤やワセリンは石けんでよく洗い落とします。
入浴後は保湿剤を塗って乾燥を防ぎ、夜だけステロイド剤を塗ることもあります。
この方法を洗髪のたびにきちんと行えば、顔や耳、首の湿疹は随分よくなるはずです。
洗髪のたびにいちいちステロイド剤を塗って落とすのが面倒だという人は、シャンプー・リンスがかかる部分にラップを貼って(顔は、呼吸するために口と鼻のところに穴をあけます)、皮膚を保護する方法もあります。
しかし、この方法よりも弱いステロイド剤を塗るほうが簡単でラップがはがれない分だけ確実に保護できます。
大切なことは、正しい知識のもとに工夫することです。
アトピー性皮膚炎だからといって、シャンプーを敏感肌用などの高価なものに替えたとしても、使い方が適切でなければそれを使う意味がありません。
ものに頼って安心するのではなく、まず正しい使い方をするよう心がければ、特別な石けんや高価なシャンプーを買わなくても、皮膚は十分にケアできます。
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